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2016年のヒットの傾向と課題

      2017/07/23


2016年はアニメを中心にヒット作が豊富でしたね。中でも映画「君の名は。」は、興行収入が200億円を突破しアニメのみならず日本歴代興行収入4位を記録しヒットを継続中です。こんにちは、コンテンツプロデューサーの佃です。2016年最後のブログは今年を振り返って今後の課題など。

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2016年のヒットの傾向と課題

今年は“実力”が如何なく発揮された作品がヒットに

今年はヒット作品が目白押し、映画では「君の名は。」「シン・ゴジラ」「この世界の片隅に」、TVではNHK大河ドラマ「真田丸」やTBS「逃げるは恥だが役に立つ」、音楽ではピコ太郎の「PPAP」。特に「PPAP」については単なるヒットという枠を超えて、音楽とは何か?そして日本の音楽が、国境を超えて受け入れられるアプローチとは何か?を考えさせてくれたりと、見ごたえ・聴きごたえのある1年でもありました。

邦画歴代4位『君の名は。』大合唱上映に神木らキャストも登壇決定
Yahoo!ニュース 2016/12/14

「シン・ゴジラ」の脚本・総監督である庵野秀明氏は「新世紀エヴァンゲリオン」などで著名な日本を代表するトップクリエイター・監督、「真田丸」の脚本である三谷幸喜氏は「古畑任三郎」をはじめ数々のドラマや映画でヒットを量産している作家・脚本家・映画監督。

『シン・ゴジラ』予告2

「この世界の片隅に」の原作、こうの史代氏は「夕凪の街 桜の国」で原爆投下後の広島や、戦後・現代の家族や日本人を丹念に描き映画化もされています。片渕須直氏は「この世界の片隅に」で監督・脚本を担い、映画化を実現させるべくクラウドファンディングによる資金調達、さらに映画化に向けて広島に応援団も組成して監督本人の熱意を広島市民をはじめ世間や投資家に見える形とし、これによって制作費全体の投資を獲得するというアプローチ自体にも注目されています。

2016年11月12日にさほどメディアなどで注目されない中、全国63スクリーンで公開し徐々にSNSを通じた口コミなどで広がり興行収入は4.5億円を突破、2017年には180スクリーンを越えて上映予定、海外での公開も決定。さらなるヒットが見込まれています。

「この世界の片隅に」

「君の名は。」の新海誠監督はゲーム会社勤務を経て、「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」などの映画を製作、「新海ワールド」ともいわれる背景や風景の美しさや緻密さは「君の名は。」でもいかんなく発揮され、200万人を超える観客に多くの感動を与えています。2016年にはアカデミー賞の前哨戦ともいわれる第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞アニメ映画賞を受賞、2017年にはアカデミー賞受賞も期待されています。

「君の名は。」予告

PPAPについてはこちらで詳しく触れています。

実力・品質の伝わり方が多様化・顕在化

映像作品についてはいずれの原作者・脚本家・監督も屈指の実力者で、それがいかんなく発揮された作品が実力通りヒットという結果を残しましたし、音楽のPPAPについては、ピコ太郎こと古坂大魔王は、お笑いの実力は芸人仲間の中では最高と評されたくらいの折り紙つき。楽屋では・・という注釈つきらしいですが。

いずれにしてもヒットの要因の第一の理由としては実力ある方々が魂込めて作品が、数字を含めて結果を出したという、作品自体の品質の高さ・実力があること。そして「この世界の片隅に」や「PPAP」など、既存のメディアがほぼ扱っていない作品がSNSやクラウドファンディングのようなネットをベースにしたメディアや資金獲得システムを活用したことです。

これまでと違うこと、つまり2016年の特徴はそのヒットの規模が世界レベルに達し、キー局など主要メディアで扱われなかった「この世界の片隅に」が、ネットでの人気が既存メディアにまで大きな影響を与えたという2点です。

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かたや衝撃のニュースも

一方で、アニメを生み出す制作環境の悪化や、音楽市場のうちCD売り上げの激減を示す驚くべきニュースもネット中心に配信されており、驚いた方も多いはず。

若手アニメーターの53%「家族の経済的援助を受けている」支援団体が調査
Yahoo!ニュース 2016/12/14

くしくも「シン・ゴジラ」の庵野秀明氏もアニメ制作環境の厳しさを指摘されております。

庵野秀明、アニメ業界を救うのは「愛」
ORICON STYLE 2015/7/19

また、アメリカでCDが売れなくなったことを如実に表しているのは、最も売れたアーティストが「モーツァルト」ということ。200枚組のボックス・セットという高額商品があったとはいえ、ひと昔前ではクラシックのアーティストが全体のトップとは考えられないことです。

もはやこのニュースのようにポジティブに捉えざるを得ないことと、音源を売る音楽ビジネスはストリーミング配信に主戦場が移っており、この分野でいかに音楽配信ビジネスを発展させるかに視点が移っていることを痛感します。

2016年に米国で最も売れたCDはモーツァルトの200枚組ボックス・セット
Yahoo!ニュース 2016/10/9

アニメ制作のビジネスモデル変更は不可避

これだけ素晴らしいアニメ作品は日本(人)でしか作れないことを確信していますが、制作を受託して、いわゆる“作業料金”と若干のパッケージ販売のロイヤリティでアニメ制作現場・人材を日本で維持することは、DVDなどが売れなくなっている昨今、とても難しくなっています。これから新しいビジネスモデルを生み出して日本でアニメを作り続けることができる環境・企業を残すこと、人材を育成することは重要な課題となっています。

むしろ現状を維持するという発想よりも、これから円安が進行し、輸出すれば円が多く獲得できる世界市場を狙う、アジアやアフリカなど子供が多く今こそファンを多く生み出せる子供向けアニメに目を向け再評価して、国内TV深夜枠大人向けアニメのみならず、海外用子供・ティーン向けアニメを生み出すという、新戦略で海外に打って出るという攻めの姿勢を持つべきです。

日本人は「人口急減の恐怖」を知らなすぎる
Yahoo!ニュース 2016/12/8

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まとめ

2016年は多様な手法で世界レベルのヒット作を生み出し、広められる可能性が高まった1年でしたし、一言でいえば、すぐれた作品や時代に求められた作品はある種の常識を打ち壊して世に知られるようになりました

作品を受け取る側であるユーザーは、素晴らしい作品が生まれやすく、知ることができるのを望んでいるはずですので、作り手側としては作品を作りやすい環境整備をし、どんどんリリースできる2017年になればと、願っています。

今年一年、仕事でお世話になった方、このサイトをご覧頂いた皆様には大変お世話になり心より感謝いたしております。2017年が皆様にとりまして、良い年になりますように。

p.s.2017年は「メイドですから!」「魔法猫のギー」について、アニメ化など動き始める予定です。もしよろしかったらこちらのページ「プロパティ展開」も御覧ください。

 


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