Japamanga

日本の漫画を世界へ発信!ジャパマンガはオリジナル漫画を制作しプロデュース。漫画・アニメ・キャラクターなどエンターテイメントニュース・ブログもお届けします。

*

迷走大河「花燃ゆ」の打開策は?

      2017/01/08


NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、ここ最近視聴率ヒトけたを連発し、もはや手の打ちようがないという記事すら散見されますが、果たして打つ手はないのか?俳優の方々が熱演されているだけにもったいない。コンテンツプロデューサーの佃(つくだ)です。今回はその「花燃ゆ」について幕末ファンとして一言。

スポンサーリンク


迷走大河「花燃ゆ」の打開策は?

架空のキャラクター設定にこだわりすぎ

高杉晋作が好きだった梅の花

花燃ゆ復活なるか!

最初に申し上げますと私は幕末の大ファン、特に高杉晋作が大河のメインキャラクターとして登場すると聞き、今回の大河を大変楽しみにしていました。

ところがいざ始まってみると残念なポイントの雨あられで、幕末ファンですら耐えながら見なければならないという逆境。さらに“大奥編”という長州藩には実在しない大奥(奥ですね、実際はもっと地味でしょうし)を持ちだして、篤姫の夢よ再び、という窮状を見るにつけ、いたたまれない気持ちになってしまいました。

そもそも吉田松陰の妹、文に焦点を当てないと、早死にが多い幕末では大河として成り立たないのは理解しています。
しかし、あまりにも実績のない文を軸にして架空のストーリーを走らせてみても、従来大河を見ている視聴者層には全く響きません。

響かないどころか、その架空のストーリーに時間がとられることで、池田屋の変、禁門の変など幕末の大イベントがすっ飛び、高杉晋作と外国との和平交渉シーンが大幅にカット、ナレーションのみという大変残念な結果になり、怒りすら覚えている人は少なくないのではないでしょうか。

文は、晋作たち松下村塾一同を蔭ながら支える立ち回りに徹し、長州藩、特に高杉の史実に基づいた熱いストーリーを中心に展開すれば、まだ後半戦に間に合います。

多くのヒット作で証明済み。「少が大に勝つ」をフル活用しては

さらに、当作品では複数の脚本家の方がシナリオを書かれていると聞きますので、各話ごとに話が分断され、キャラクターに感情移入することが大変難しい。例えば浮気をした久坂に対する文の感情も描き切れておらず、これでは文が久坂を心から愛していたのか、あるいはなにかわだかまりがあってその感情をいつどうやって消化したのか、さえ視聴者に分からずじまい。

つまり話を“盛る”こと、そして今回の複数によるシナリオ制作体制では、文をストーリーの中心に据えるのはもはや限界、結局“誰に”このドラマを見せたいのかが不明瞭なため、従来の大河視聴者、経営層・ビジネスマン、若いドラマ好き、歴女どの視聴者もついてこないということになってしまいました。

ここは、これから始まる高杉晋作と、長州藩幕府恭順派でもある俗論党との軋轢、わずか数十人で功山寺挙兵し長州藩の藩論を一変させ、さらに長州を取り巻く数万の幕府との戦争に打ち勝った、小が大に勝つ奇跡を克明に、そしてフィクションで派手に演出すれば、従来の大河ファン、幕末ファンは喜んで視聴するはずです。

邦画では「のぼうの城」、洋画では「ブレイブハート」「300(スリーハンドレッド)」など、小が大に立ち向かい負けながらも何かを残すストーリーは日本人は大変好みで、ましてや高杉率いる長州藩は幕府軍に打ち勝つという、小が大に勝つ歴史的な快挙をやってのけるわけです。

なぜ、この歴史上まれにみるスカッとするストーリーを脇に置いて、文にこだわるのか大変疑問です。

スポンサーリンク


まとめ

大河ドラマでは、戦国ものが大変人気で信長、秀吉、家康の3強が登場するシリーズはほぼ高視聴率という結果になっています。

これに対し幕末ものは、登場人物が多く複雑・海外列強が絡み分かりにくいなど、視聴率が取りにくいといわれておりますが、今回の「花燃ゆ」には、小が圧倒的な大に勝つ歴史的事実を作った高杉晋作がいます。
戦国に勝るとも劣らない胸のすくサクセスストーリー、そして若くして非業の死を迎える高杉晋作という希有な存在を前面に押し出すことで今ならまだ間に合います。
「花神」は古すぎて若い人は知らず、「龍馬伝」では高杉が描き切れていません。多くの幕末ファン、歴史ファン、大河ファンが「花燃ゆ」の視聴から離脱する前に、誰にこのストリーを見せたいか、何を伝えたいかを修正して『面白い』大河にしていただけることを願っています。

2016/1/8追記
やっぱり再起は難しかったですね。
ヒットした作品のいいところを謙虚に取り入れたいものです。



 - ブログ