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電子出版・コンテンツ配信サービス終了相次ぐ

新元号が令和に決定し、これからコンテンツ業界も盛り上がる・・と思いきや終了するサービスがいくつか出てきました。理由は様々ですが、いよいよ淘汰が始まったとも言えますね。コンテンツプロデューサーの佃です。今回は、電子出版・コンテンツ配信サービス終了について。

パブーお知らせ

セルフパブリッシングの先駆けが・・・

2010年にサービスを開始したパブーは、個人がブログ感覚で手軽に電子書籍を制作・公開・販売できるプラットフォームで、ジャパマンガでも当初は利用させていただいた思い出深いサービスでもありました。

残念ながら、2019年9月30日ですべてのサービスを終了するとの発表がありました。

パブー閉店のお知らせ

このたび、パブーは2019年9月30日をもちまして閉店させていただくこととなりました。開店以来、長きに渡るご愛顧を頂きましたこと、スタッフ一同心より感謝を申し上げます。

閉店に伴い、2019年6月30日(日)をもちまして、新規作品の作成・公開、プロ版(有料プラン)ならびに新規会員登録を停止させていただきます。

(Puboo)

レンタルサーバーのpaperboy&co.でサービスが始まった時には、セルフパブリッシングがさほど知られていませんでしたので、誰でも自分の作品が公開・販売できること、しかもその簡単さは、特に個人に大きなインパクトを与えました。

2016年にトゥ・ディファクトに譲渡され、その後間もなくのサービス終了発表には、「特定商取引に基づく表示」が関係しているとのニュースが一部メディアでは報じられています。

終了の理由には様々な意見が・・

「特定商取引に基づく表示」は、消費者を保護するために販売者の情報を明確に掲示し、安全性を担保するものですが、パブーは電子書籍の販売において、「販売者=制作者」として電子書籍を制作して販売する個人に氏名や住所の情報開示を求めた結果、サービス終了に至る一つの原因となったとみている専門家もいらっしゃいます。

通常は電子書籍にようなコンテンツについては、アマゾンなどプラットフォーマーが「特定商取引に基づく表示」の対象となるという考え方が一般的です。

なぜパブーがそのように考え実行したかは不明ですが、アマゾンはアメリカの企業、かたやパブーは国内企業でもあり国内法が厳密に適用されることを求められ、サービス終了に至ったとすれば、私見ですが日本企業がネットビジネスで世界的な展開ができないことのみならず、日本国内において継続的なサービスも運用できない残念な状況になっているのでは、という見方もできます。

電子書店の乱立やアマゾンのセルフパブリッシングの拡大で淘汰された、ということがパブーサービス終了の最大の理由と考えられますが、国内法の厳密な適用が新しいサービスの成長を阻害していないか、という視点は今後も気をつけておきたいポイントです。

DLmarketもサービス終了

DLmarketお知らせ

ダウンロード販売専門のマーケットプレイス「DLmarket」も2019年6月28日ですべてのサービスを終了することを発表しました。

こちらの理由は、外部からの不正アクセスによりクレジットカード情報が流出した可能性があるとのことで、サービスをいったん停止。

専門家を交え、サービス再開に向け検討していたところ、システムのゼロベースの構築が必要という理由から、市況を踏まえ再開を断念したとのことです。
そういえばファイル転送サービス「宅ふぁいる便」も、不正アクセスの問題でサービス停止になっており、コンテンツ販売やプラットフォーマーにとってセキュリティ対策は、サービス継続のための大きな課題になっています。

利用者側からすれば、顧客情報の保護は当然のことですので「DLmarket」、「宅ふぁいる便」の事例を今後の教訓として事業者側はセキュリティ対策を万全のものとする努力を続けてほしいと思います。

まとめ

アマゾンの勢力はますます拡大し国内の電子書店もかなり圧迫されることが予想されますし、国内の電子書店もオーバーストア状態になっていますので、これからは統合や廃止などのニュースが増えていくでしょう。

利用者側としては、大企業が親会社だから大丈夫だろう・・という選び方だけでは不十分なことを認識し、日々の電子書店の運営状況や情報収集を行い、どんな大企業でも何かがある可能性はありえるのでまさかの時に冷静に対応する、という意識を持つことが大切です。

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