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あのガンダムでも最初は売れなかった・・

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いよいよ令和になりました。新しい時代の到来ですが、始まりがすべて素晴らしい・・とは限りません。機動戦士ガンダムも例外ではなく、厳しいスタートを切った作品でしたが、様々な経緯があって歴史と記憶に残る名作になりました。こんにちは、コンテンツプロデューサーの佃です。今回は、コンテンツの可能性について。

まさかの低視聴率が・・

1979年4月7日土曜夕方17:30、機動戦士ガンダムの第1話の放映が始まりました。当時、人気だった宇宙戦艦ヤマトは19:00のオンエアで視聴率20%前後に対して、ガンダムはわずか3%の大惨敗。

今から思えば、これだけの作品だけに当初から人気を博して評判を呼んでいたのかと思いきや、まったくの逆の厳しい状況だったようです。

制作時は、これまでの子供向けのロボットアニメではなく、主人公のアムロ・レイの成長を通して葛藤を描くヒューマンドラマ路線という当時としては斬新な内容で、多くのクリエイターたちが制作者魂を注ぎ込み作り上げた熱い作品だっただけにショックも尋常ではありませんでした。

回を重ねても視聴率は一向に上向かず、1.9%を記録する日もあり、ますます厳しい状況に追い込まれていきます。

さらに追い打ちが

アニメのスポンサーはおもちゃメーカーで、アニメのシリアスな展開がおもちゃの売り行きに悪影響を与えたため、スポンサーの態度も厳しくなってきます。
スポンサーや代理店の責めに対して、制作の上部がクリエイターたちの盾となりながら、なんとかアニメの制作を進めていた状況でしたが、残念ながら43話という話数短縮で打ち切りが決定しました。

さらに作画の品質管理を一手に担う安彦良和氏が病に倒れ入院、やむを得ず監督の富野由悠季氏の素人のような作画でオンエアをしのぐという、とても考えられない状況にまでなっていました。

ここまで追い込まれていた現場は、さぞかし悲嘆に暮れていたのかと思えば、逆に追い込まれすぎて疲弊していて、打ち切りが決まった時は心の中で万歳をするほど嬉しかったそうです。

潮目が変わるとき

打ち切りが決まったあとにオンエアされた29話では、視聴率9.9%を達成しじわじわと中高生を中心にファンが拡大、ファンクラブが全国に組織され始めていました。

機動戦士ガンダムがこれまでのアニメとは決定的に違う点は、ロボットもののアニメでありながらファンレターに多くの女性の投書があったこと。これを見た富野由悠季氏は将来の成功を確信したのです。

もうひとつ斬新な点は、主題歌ではなくBGMがレコード化され売れたこと。1枚目のキャラクターを前面に出したジャケットの絵柄より、大人向けにしたところ爆発的な大ヒットを記録しました。

こういった成功の種を植えた機動戦士ガンダムは、予定通り打ち切りで43話で終了しましたが、その後おもちゃやプラモデル、いわゆるガンプラが大ヒット、再放送も人気を博し映画化が決定、3部作が大ヒットし今や子供から大人まで楽しめる日本を代表するアニメになったのはご存じの通りです。

教訓から学ぶ

NHKで放映された「ガンダム誕生秘話」で、このようにガンダムの歴史が紡がれていましたが、この中から今後に生かせる教訓を得られたと思います。

一つは、時代の流れに合う作品でヒットを狙うのではなく、違った路線に進むのはリスクがとても大きいのですが、当時神がかっていた富野由悠季氏に導かれる形で、有能なクリエイターが集い作品づくりに才能のありったけを注ぎ込められたこと。
つまり、時には理性を超えることが起きうる、ということです。

もうひとつは、ガンダムでさえ最初からヒットしていない、注目をさほど浴びていないということ。これは、なかなかヒットに恵まれないクリエイターや漫画家に「決してすぐにあきらめてはいけない」ということを教えてくれます。

まとめ

昨今は、漫画はマンガアプリ、アニメや映画は動画配信サービスで世に出やすくはなりましたが、作品が増えすぎて大ヒットの機会はとても少なくなったように感じます。

ガンダムがオンエアされた1980年代はまだ競争が少なく、周囲やファンがわかりやすい現象で教えてくれましたが、令和の時代はSNSやTVの多チャンネル、ネットサービスの乱立など声が多すぎるだけになかなか気づきにくくなっています。

ヒットになりうる可能性を小さな出来事から気づき、判断し、そして信じたらあきらめず続けていくことが大切、と改めて教えてくれた「ガンダム誕生秘話」でした。

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