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森永のコミックマーケット紹介動画が話題に!プロモーション成功例を見る

チョコボールやウィダーinゼリーで知られるお菓子メーカーの巨人「森永製菓」が制作したコミックマーケット紹介ビデオが話題になっています。こんにちは、コンテンツプロデューサーの佃(つくだ)です。巧みに商品と一体化したこのプロモーションは、自然と受け入れられる要素があり大いに参考になります。今回は森永にみる動画プロモ成功例について。

受けた要素はこの6つ

コミックマーケットとは、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で年2回(8月と12月)開催される世界最大の同人誌即売会、略してコミケと呼ばれる大イベントですが、なぜか大企業の森永がこのコミケ紹介ビデオを制作、公開しネットを中心に大変話題となっています。

「コミックマーケット88」2015年8月14日~16日開催:東京ビッグサイト 公式サイトはこちら

ニュースサイトで掲載されたほか、インターネットニュースとしては最大級のアクセスを集めるYahoo!トピックス、いわゆるヤフトピでも取り扱われ一気にネット上で拡散しています。なぜこれほどまで注目を集めるのか?

理由としては下記の6つが挙げられます。

1:コミックマーケットというネタ自体が、世界で拡散するための必要十分条件
2:大企業森永がサブカルのコミックマーケット紹介を扱うという意外性
3:ビデオの内容がコミケファンに評価されるほど正確
4:コミケを知らない人でも、ル-ルを知ることができる便利ツール
5:森永の商品とコミックマーケットが親和性が高くPRながら自然な作りに
6:マナーを守る、熱中症対策など参加者、運営者にとって有益な情報

絶妙なネタ選定、そしてメディアも飛びつく意外性

1.2について。コミックマーケットは今や屋外で行われるイベントとしては世界最大規模で、一般参加者も含めると60万人を越えるほど国内外で関心の高さを誇っています。しかし一般の人がイベントの内容やコミケでだけ通用するマナーを知っているかといわれると、残念ながらまだ広くは浸透していません。

この点に着目した森永の感度が高く、しかも大企業である森永がコミケを取り扱うことで「サブカルの代表的イベント&東証一部上場企業」というミスマッチ・意外性が産まれ、ここにまずネット民の耳目が集まりました。

イベント内容を精査してビデオ制作。コンテンツとして勝負!

3.4について。肝心のビデオ、つまりコンテンツが今一つでは注目を浴びたことが逆効果となります。コミックマーケットに精通する外部の方にリサーチし、イベント参加者が納得するような事実をしっかり把握したこと。
次に、「砂漠でさまよう人のサバイバル」というコミカルなアレンジで表現することで、単なるノウハウものやレクチャーではなく、広く受け入れやすいコンテンツとして作り上げたこと。
そしてビデオの内容についてイベント参加者が「なに一つ間違ってない」とお墨付きを与え、さらに広がり、コミケをよく知らない人までもが「どれどれ」とビデオを見る、という好循環が発生したことでさらにネット上に拡散していきました。

イベントと商品の違和感のなさ、役立つビデオがポイント

5.6について。プロモーション最大の課題でもある“商売臭さ”を感じさせずに、商品を知ってもらえることに成功した理由の一つに、コミックマーケットと森永の商品でもあるウィダーinゼリーの古くからのつながりが挙げられます。

――コミケとウイダーinゼリーの関係は?

 「もともと、コミケ開催時に周辺のコンビニエンスストアで大量に売れるという情報がありましたので、多くの人に必要とされているのならば、その良さや事実を知っていただき、参加者の皆様をサポートしたいと考えました」
(Yahoo!ニュースより引用)

コミケで必要とされている商品だったことを再認識してもらうだけなので、さほど違和感はなく受け入れられ、さらにしっかり昼食を取る、水分補給を兼ねて熱中症対策にもなるという有益な情報としても、視聴者にポジティブに伝わっています。

最後に、参加者はもとより、これから興味を持って参加するであろう一般視聴者にも、コミケ特有のマナーを知ってもらうことで、
1:参加者にとっては、よりよいイベントを楽しんでもらうための「お役立ちビデオ」
2:新規参加者にとっては、ハードルを下げコミケ参加をしやすく、さらに拡大するための「コミケのPRビデオ」
の役割も果たしています。

まとめ やっぱり愛情・・

これらのことを実践し伝えるため根底に、コミケや参加者、運営の方に対する「愛情」が注ぎこまれていたからこそ、今回のように短時間で広く拡散したのでしょう。 このPR動画を見て、自然とそういう甘い感覚を味わうことができたとすれば、この森永製菓の動画プロモーションは成功したと言えるのではないでしょうか。

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