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最新アメリカでの漫画の状況は?

アメリカでも漫画関連の動きがいろいろ。こんにちは、コンテンツプロデューサーの佃です。今回はアメリカの漫画情報を中心にご紹介します。

マンガ原作の実写映画が続々

日本ではマンガ原作のTV実写ドラマや映画が百花繚乱、いたるところで見ることができますが、この現象はアメリカにも波及し、攻殻機動隊やNARUTO -ナルト-などが制作、もしくは実写化のニュースとして報道されています。

攻殻機動隊、ポケモン、ナルトーー日本漫画、ハリウッド実写化のいま 
Yahoo!ニュース 2016/6/17

権利は買い取ったものの制作にいたらないケース、制作はしたものの原作とのあまりの違いに、脚本家が原作者・読者に謝罪したケースなどさまざまなケースが紹介されています。

功罪の罪の部分が極めて多い

このニュース記事や過去の記憶を思い出してみても、アメリカや海外において漫画の実写化で大成功したケース・ヒットしたケースがレアで、むしろ課題や問題点がすぐに想起できる状況は、やや悩ましい結果と言わざるをえません。

日本人が描く壮大な創造物である漫画を実写にすること自体が困難で、しかも漫画でイメージが確立した内容を実写でさらにプラス面でふくらませることはほぼ不可能。しかも日本と全く異なる文化の中で育った方が制作し、視聴者も海外の方ですから普通に考えれば、成功が難しいのは致し方ないことです。

記事であるように、世界という広いマーケットで考え、どこかの国でヒットし回収できればという帰結はやむをえないのでしょう。

アメリカでの漫画の状況は?

ここで足元であるアメリカの漫画市場に目を移しますと、2つのトレンドがあります。
1:大都市における書店漫画販売の充実
2:無料電子マンガの立ち上がり

1:大都市における書店漫画販売の充実

2000年代後半から右肩下がりだったアメリカでの漫画市場ですが、過去記事(海外漫画・アニメ市場の状況は?)のように低迷期を脱し、大都市を中心に新しい漫画ファン層が増えていることの証明として、サンディエゴをはじめアメリカの大都市でのマンガコーナーが充実しています。

とくにバトル系の少年漫画、日本が制作の中心である少女漫画に人気が集まっており、さらにアメコミに由来するカラー化された印刷書籍のコレクション性、日本漫画の希少性も相まって、購入者数が徐々に拡大しています。

2:無料電子マンガの立ち上がり

アメリカにおいて日本漫画の拡大に多大なる功績があったTOKYO POPですが、一時期の低迷を脱して電子書籍による読者拡大、作者の育成に力を入れ始めています。

日本のcomicoやマンガボックスのように、広告収入による無料電子漫画のプラットフォーム&スマートフォンアプリをオープン、読者に漫画を無料で読める環境を提供しつつ、広告売り上げを漫画制作者に還元するモデルを開始しました。

まとめ

SNSの発展など、世界にコンテンツを知らしめる手段を誰でも活用できることを主な要因として、世界に知られる作品をリリースすることは可能になりました。
さらに漫画を成功させるためには、次なるステップとして実写化を含めた映像化は欠かせません。

日本で大ヒットした過去の漫画作品を実写化することで得た成功と失敗の知見を生かした上で、現在進行形でヒットしている漫画、電子書籍という新しい形態で知られている作品、数巻程度で2時間の映画化をしやすい作品をアメリカのコンテンツプロデューサーがピックアップし、新しいアプローチとして実写映像化していただきたいと期待しながら、このトレンドをウォッチしていきます。

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